<事故>エレベーター解体工事の作業員2人が死亡 東京(毎日新聞)

 8日午前11時40分ごろ、東京都清瀬市元町1の「清瀬市民センター」(地下1階、地上4階)で、エレベーターの解体工事をしていた作業員の男性2人がエレベーターのかごの上部に倒れているのを同僚の作業員が発見し119番した。2人は全身を強く打っており、間もなく死亡が確認された。警視庁東村山署は、事故原因や当時の作業手順について、業務上過失致死容疑で工事関係者から事情を聴いている。

 東村山署によると、死亡したのは埼玉県戸田市上戸田4、解体会社社長、中河政信さん(45)と同市笹目7、会社員、佐藤一幸さん(29)。2人は1階部分に停止させたエレベーターのかごの上に乗り、かごをつるしているワイヤ4本をガスバーナーで切断する作業中だった。ワイヤに付いた鉄製の重り(約1300キロ)は1階まで落下していた。

 清瀬市によると、同センターは老朽化のため昨年4月に休館し、同11月から耐震補強などの改修工事が行われていた。エレベーターは76年5月の設置で、昨年3月26日にメンテナンス業者が点検した際に異常はなかったという。【古関俊樹、山本太一】

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